お母さん・お父さんへ贈るお子さまの為の学習・教育メディア

教育相談の窓口すべての記事みんなどうしてる?小学生の防犯対策は事前確認の徹底が大事
小学生

みんなどうしてる?小学生の防犯対策は事前確認の徹底が大事

2022.09.7
みんなどうしてる?小学生の防犯対策は事前確認の徹底が大事

幼稚園・保育園の時は主に親御さんが送っていったり、園の専用バスが迎えにきて集団登園していたと思います。

しかし小学校に入ると集団登校(下校)をする学校が多く、子どもだけで家と学校の間を行動することになってきますよね。
また、これ以外でも、友達同士で遊びにいったり、子どもだけで留守番をしているご家庭もあるかもしれません。

こうした時の防犯対策はどうしていますか?
十分な対策ができているとい言えるでしょうか。

これについてはどれだけやっても心配は尽きませんし、悪いことをする人というのは常人では思いもつかないことを考え、実行してくるものです。

しかし、可能な限りの対策をとっていれば安心感が増すのも事実。

そこで今回の記事では、小学生の防犯対策の基本として考えられることを解説しています。
本記事を参考にして、各ご家庭でもしっかりと話し合い、対策を取るようにしてくださいね。

この記事の目次

防犯対策として考えておきたい4つのポイント

まずは防犯対策として考えておきたい4つのポイントをお伝えします。

  1. 防犯ブザーについて考える
  2. 通学路などを確認する
  3. 留守番中の決まり事を作る
  4. スマホの使用についての決めごと

さらに、これ以外にもお伝えしたいことが1点あります。
順番に最後まで確認していきましょう。

防犯ブザーについて考える

防犯ブザーは持ち歩いているでしょうか?
ランドセルに付けるなどして、いつでもすぐに触れるようにしておく必要があります。

防犯ブザーは主に電池で作動するのですが、しばらく確認しておかないといつの間にが電池切れになっている場合も。

毎日確認することがマニュアルに記載されていることが多いですが、ついうっかり忘れがち。
とはいえ、子どもを守るためのものなので、しっかり確認するようにしましょう。
最低でも週に1度は確認する習慣づけをしておくほうがいいですね。
(月曜の朝に確認する、など決めておくほうがいいと思います)

また、ブザーを鳴らすタイミングですが、これも何度も教え、可能であれば実際にやってみるのがいいと思います。
親御さんや親戚の方などが悪役になり、「こういう時に鳴らす」というのを体で覚えるようにしていきましょう。

注意すべき不審者の行動としては、主に次のようなものがあります。

  • 待ち伏せされる
  • 必要以上に近づいてくる
  • 不自然に声をかけられる
  • 体を触られそうになる
  • 体やランドセルを掴まれそうになる
  • つきまとわれる
  • 追いかけられる
  • 車に乗せられそうになる

「その現場」になると大人でもなかなか行動できないものです。
子どもを怖がらせるわけではないですが、こうした行動をする人がいることもしっかり伝える必要がありますね。

通学路などを確認する

通学路となるところを、子どもと一緒に歩いてみることをおすすめします。
一緒に歩くことで、子どもに注意を促しつつ、自分自身にも知らなかった発見があるかもしれません。

歩く際は、朝の登校時間帯の前後と、下校〜夕方ごろの時間の両方を確認しましょう。
朝と夕方では通る人も違いますし、明るさなどで見える範囲が変わるからです。

不審者がいそうだということの確認はもちろん、夕方に足元が舗装されていない道を通る場合などの危険性も確認できると思います。
可能であれば「校区」として指定されている範囲を見て回るのが良いですね。

入学当初はともかく、そのうちクラスのお友達と一緒に遊ぶようになると、その子の家の付近へ行くことがあり得ます。
自宅から学校の間だけでなく、お友達の家との間も確認できていると安心感も増すでしょう。

留守番中の決まり事を作る

本当はあまり良くないのですが、小学生になってくると、たとえ短時間でも子どもだけで留守番をする機会が出てくるかもしれません。

そうした時の決まり事を作っておくのは大切です。

主に考えられるのは次のようなことでしょうか。

・インターホンが鳴っても応答しないこと。
何時くらいに人が来たかをメモして残すようにすると良い。

・ドアのチェーンロックをしていても、鍵を開けて少し顔を見せないこと。
顔を合わせてしまうとその後断りづらくなるのは子どもでも同じ。
鍵を開けず声だけで返事するのもやめること。

・宅配や集金、または近所の見知った人であっても応対はしないこと。

また、これら以外にももし「鍵っ子」の場合、家の鍵は首から下げたり、学校や通学路で見せびらかすことが無いよう気をつけましょう。

スマホの使用についての決めごと

ご家庭によっては小学校1年生の頃からスマホを持たせていることも考えられます。

しかし、インターネット、特にSNSについては注意が必要。
画面に写っている人(アイコンや自撮り写真等)と、実際の「中の人」は別人です。
ネット上でどんなに人が良さそうな応対をしている人でも、実際に会うと全然違うことが多いのです。

ネット上で仲良くなっても決してリアルでは会わないよう、厳しく制限する必要があります。

また、スマホを使用する際は親に見せられない使い方はしないルールを作っておくほうがいいでしょう。

「ノー・ランドセル」という考え方について

「身の危険を感じたら逃げる」というのは当たり前のようですが、なかなかできるものではありません。

特に小学生の場合、背中にランドセルを背負っていることが多いでしょう。
ランドセルは年々進化してずいぶん軽くなってきている印象ですが、中に教科書や文房具を入れるとそれなりの重さになります。

これを背負ったまま走って逃げるのは難しく、特に大人と子どもの筋力や走力、手足の長さの差もあり、逃げるにも危険が伴います。

そこでノー・ランドセルという考え方があります。

日本こどもの安全教育総合研究所というところが防犯教育プログラムを組んでおり、その仲の1つが「ノー・ランドセル」という考え方です。

これはその名の通り、主にランドセルを含めた重たい荷物をその場に捨て、身の危険を回避しようという考え方のこと。

咄嗟の場合、どうしてもランドセルを背負ったまま逃げようとしてしまうと思いますが、少しでも逃走確率を上げるためにこうした考え方を知っておくのは良いと思います。

ランドセルは大事ですが、子どもの方が大事だということを伝えてあげてください。

小学生になると防犯対策が必須

防犯対策はキリがないが絶対必要

この記事では、小学校に入ったら防犯対策をしっかりやろうという内容で書いてきました。

どれだけやってもキリがなく、終わりが見えませんが、やはり何も対策をしないのはおすすめしません。

日頃から防犯ブザーや安全な逃走ルートの確認、ノー・ランドセルについて子どもと話し合い、身の安全を守れるようにしていきましょう。


LINEで直接教育相談