当サイトでは不登校に関する記事をいくつか書いております。
その中で、「不登校の解決には子どもの自己肯定感を高めるのが大切だ」と述べています。
自己肯定感は近年、様々なメディアで取り上げられていて、子どもだけでなく大人にとっても大切な感覚・感情の1つと言えるでしょう。
そんな自己肯定感ですが、やはり「下がってしまう」行動や考え方が存在します。
この記事では、自己肯定感はどういう時に下がってしまうのかということについて触れています。
自己肯定感は高めていくのが大切ですが、反対に「下がってしまうのを避ける」というのも同じくらい大切なこと。
ぜひご一読ください。
この記事の目次
自己肯定感が下がる大きな要因。
それは、「人格を傷つけられた時」です。
子どもといえど一人の人間。
時に大人以上に自分を認めてほしいと思っているものです。
むしろ大人よりもっと「認めてほしい、自分を見てほしい、かまってほしい」と考えていることが多いでしょう。
その気持ちを無視して相手にしなかったり、存在を尊重せずにいることで、子どもの自己肯定感というのは簡単に下がってしまいます。
例えば「しつけ」という名目で暴力を振るったり、怒鳴ったり、または大人の権力で物を取り上げたりする。
こうした事をしていると、「こんな仕打ちを受けるのは自分に価値がないからだ」と考え、自己肯定感を下げてしまうのです。
また、そういった仕打ちではなくても大きく自己肯定感を下げる対応は「存在を無視すること」です。
よく「放任主義」という言葉を耳にしますが、放任主義だからといって全く触れずにいても、子どもに愛情は伝わりません。
「見守る」と「見放す」は全然違う意味なので履き違えないようお気をつけください。
物理的な暴力ではなく、言葉による『口撃(こうげき)』は、時に暴力以上に作用することもあります。
その中でも次の2点は特に「やってしまいがち」なものです。
長時間くどくどと説教したり小言を言い続けるようなことはありませんか?
何か失敗したりやってはいけない事をした場合、親の気持ちとしてはなんとか分からせたいと考えるでしょう。
そのため、子どもが本当に理解したかを確かめるため、同じ事をくどくどと何度も言ってしまいます。
ただ残念ながら、長時間の説教になればなるほど要点がまとまらなくなり、理解が深まらなくなってしまうもの。
そして集中力・興味が薄れていきます。
興味がない話を長時間聴き続けるのが難しいのはよくわかりますよね。
また、過去の失敗などを持ち出して分からせようとするのも逆効果です。
言いたいことはその時限りにして、短い言葉でサラッと伝える方がいいでしょう。
ネチネチと嫌味を言うのもやめておきましょう。
いくら言っても、やはり理解できない時があります。
(特に「くどくど長時間話す」のが逆効果なのは前述の通り)
そうなってくると、ネチネチと嫌味ったらしく言って、気づかせてやろうと考えることがあります。
ある程度成熟している大人や知識豊富な人、頭の回転が速い人の場合はそれで気づくこともあるかもしれません。
しかし相手は子ども。
遠回しにネチネチ言ってもその真意に気が付かず、やはり逆効果です。
親は子どもに教える立場ではありますが、だからといって相手の人格を傷つけるような言い方をして良いものではありません。
自分の子どもといえど(むしろ自分の子どもだからこそ)、敬意を持って接してあげてください。
この記事では、子どもの自己肯定感を下げてしまう対応について解説いたしました。
自己肯定感を高める基本的な考え方は、「存在を認めてあげること」です。
その逆の行為をすると下がってしまうということ。
くどくどと同じ事を何度も言われたり、ネチネチと嫌味を言われたり、または暴力や暴言、そして無視される・・・
こうしたことは子どもに限らず、大人でも嫌な思いをしますよね。
つまり相手が大人か子どもかに関わらず、自分がされたら嫌な対応をしないようにするのが大切だと言うことです。
もし自分が会社の上司や旦那さん(奥さん)に上記のような対応をされたとき、嫌な思いをしたり怒りの感情が湧くこともあるでしょう。
親子関係も同じで、相手を一人の人間と認めて接してあげるのを心がけるようにしてくださいね。