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学習障がい

【自閉症スペクトラム】特定のものへこだわりがある「個性」を持つ人のこと

2022.10.20
【自閉症スペクトラム】特定のものへこだわりがある「個性」を持つ人のこと

この記事では、「自閉症スペクトラム」という症状について解説いたします。

自閉症スペクトラムは聞いたことがなくても、「自閉症」という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

名称の中に含まれている通り、自閉症スペクトラムは自閉症の症状の一種となります。

お子様が自閉症なのでは?と気になっている方の参考になればと思います。

この記事の目次

自閉症スペクトラムは発達障害に含まれる症状のこと

冒頭で述べた通り、自閉症スペクトラムは自閉症の症状の一種です。
「ASD(Autism Spectrum Disorder)」とも呼ばれます。

そしてこれらは「発達障害」という症状の中の1つでもあります。

https://educational-consultation.com/blog/learning-disabilities/440/

上記の参考記事内でもお伝えしていますが、「発達障害」は自閉症スペクトラムも含めた様々な症状を総称したもので、脳の行動パターンが他の人と違っているのが特徴です。

「強すぎる個性」と表現されることもあり、理解するには周りの人の支援は欠かせないものとなっています。

自閉症スペクトラムの特徴

自閉症スペクトラムの特徴としては、社会性やコミュニケーション能力に困難が認められる症状。
人とのやりとりやその中で生じる臨機応変な対応が苦手で、そのときその時に合わせた行動が難しいです。

想像力を発揮するのが苦手で、一度ルールを決めたら絶対にその通りに行動しようとします。
音や味に強いこだわりがあり、一度好きになった味を変化させるのを嫌がります。
(醤油味が気に入ったらソースや塩など他の味に絶対にしない、など)

相手の気持ちを考えた発言や行動ができず、その場の雰囲気を汲み取れないことが多いです。

例えばお葬式など静かにしないといけない場面でも大きな声で話をしたり音を立てたりしてしまいますし、言われて嫌な思いをすること(太っている、シワシワの顔をしている、など)を平気で言ってしまったりします。

常に不安に怯えていて、音や味にこだわりがあったり一度決めたルールを絶対に守るのも、「自分が知っている味や方法でないと安心できないから」ということです。

このように、自閉症スペクトラムの症状を持つ人(子ども)は、社会的な生活を送るのが簡単ではなく、周りのサポート、理解をどのように得られるかがポイントとなってきます。

自閉症スペクトラムの優れた能力について

上記のように自閉症スペクトラムの症状を持っている人は一般的な社会生活を送るのが簡単ではないのが実情ですが、実は優れた能力を持っている人も多いんです。

会話による意思疎通や文字や文章によるやりとりは苦手でも、例えば

  • 見たものを写真のように記憶する
  • 難解な数列(円周率など)のような膨大な情報を記憶する
  • 一度聴いた曲を完全に覚えて演奏する
  • コンピューターの操作が得意

などといったところに素晴らしい能力を発揮できます。
好きなものや得意なことに対して常人を遥かに超える能力を持ち、それを生かすことができれば社会の中でも十分に輝くことができるでしょう。

「一度決めたルールを絶対に守る」「変化が苦手」というところはデメリットに感じますが、これらが得意な能力につながると最高の結果を発揮することができるんですね。

親御さんとしては気になり、支援のための気を遣い続けることになると思いますが、「この子は何をしている時が一番楽しそうかな?」という視点で観察していると、好きや得意が見つかり、将来の成功へ続いていく可能性を持っています。

自閉症スペクトラムとは

自閉症スペクトラムはわがままや躾不足ではない

この記事では発達障害の症状の1つ、「自閉症スペクトラム」について解説いたしました。

自閉症スペクトラムの症状を持っている子どもは、社会的な生活を送るのが大変かもしれません。

ただこれは心の病気ということではなく、脳の機能がアンバランスな状態にあるだけのこと。
もちろん、それは親御さんの躾不足が原因でもありませんし、本人がとんでもないわがままを言っているわけでもありません。

自閉症スペクトラムは他の発達障害の症状と重なる部分が多く、実際、診断される際も他の発達障害も持っていると言われることもあります。

ただそれを最悪なことだと思わず、理解や支援をしてあげてください。
生きづらいと感じているのは、他の誰よりも本人だからです。

本文中で述べたように、自閉症スペクトラムの子どもは素晴らしい能力を持っています。
これらを活かせるようなサポートをしてあげられるかどうかが大切な部分ですね。


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