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ケアレスミス撲滅!受験やテストでうっかり失点を減らす方法

2021.09.30
ケアレスミス撲滅!受験やテストでうっかり失点を減らす方法

ケアレスミスはとても悔しいですよね。受験本番では、たとえ失点がケアレスミスによるものだったとしても、その1点の差が合否を分けることもあります。本当に勿体ないケアレスミス、何とか無くしたいですよね。

ケアレスミスが発生するのはどのような理由によるのでしょうか。また日頃の勉強からできる対策はあるのでしょうか。

今回は「悔しいケアレスミスを無くす効果的な方法」を、ケアレスミスが起きる原因にまで遡って考えてみます。
この記事で読んでケアレスミスを撲滅していきましょう!

この記事の目次

ケアレスミスとは?

ケアレスミスとは、一般的に「注意していれば防げたはずの間違いや失敗、軽率な間違い」を指します。

英語で言うと careless mistake。
「care(配慮、注意)」+「less(~がない)」からできている言葉で、不注意と訳されます。注意不足から発生した不本意なミス、という意味ですね。

たとえば英語なら、
・ピリオドやクエスチョンマークの付け忘れ
・大文字と小文字の間違い

数学なら
・符号ミス
・単位の付け忘れ
・基本的な計算ミス

といったものがケアレスミスに分類されます。

「不注意から起きたミス」という点がケアレスミスの特徴であり、「解けなかった」「根本的に間違っていた」というものは含まれません。

ケアレスミスが起きる原因

ケアレスミスが起きる原因は3つ考えられます。

その① ケアレスミスは気をつければ防げると思っている

ケアレスミスを見つけても、「次は気をつければ大丈夫」と片付けていませんか?

残念ながらそれではケアレスミスは減りません。

人間の脳の情報処理はとても複雑です。さらに潜在意識、つまり自覚していない思考回路も判断に大きな影響を及ぼします。

自分がコントロールできる思考回路なら「気をつける」ことができますが、無意識となるとコントロールできませんよね。

「次の試験では気をつけよう」と何度思っても一向にケアレスミスが減らないのは、脳の情報処理の構造的な問題でもあるのです。

その②「自分がケアレスミスをするはずがない」と思い込んでいる

自分が導いた解答は正解していてほしいものです。
だから見直しの際も「合っているはず」という思い込みが捨てきれず、ケアレスミスに気付けないということはよくあります。

またケアレスミスをするはずがないと思う気持ちの緩みによって、かえってミスに繋がることもあります。

ケアレスミスは誰にでも起こり得ます。
自分がケアレスミスをするはずがないと思い込んでいないか、振り返ってみましょう。

その③ 時間がなく、いつも焦っている

運転免許の講習では、必ず「急ぐ心理は交通事故を起こしやすい」と注意されます。
急いでいるとつい一時停止や左右の確認がおろそかになり、事故につながりやすいのですね。

定期テストや受験でも同じ心理状態になります。

時間がなく焦って集中力がなくなると、、普段はできていることができなくなったり、計算が雑になったりと、ケアレスミスが起きやすいのです。

また時間がないと十分な見直しができませんよね。これもケアレスミスが見つけにくくなる原因です。

よくあるケアレスミスの種類

誰にでもあるケアレスミスを「パターン別・科目別」に見てみましょう。

全教科共通①問題文の指示に従っていない

問題文は「誤っている選択肢を答えよ」と指示しているのに、合致しているものを答えてしまう。あるいは(括弧)内だけを解答欄に書けば良いのに文章全て書いて減点、というパターンです。

正解は分かっていただけに、悔しさひとしおですね。

全教科共通②解答を書く段階で間違える

・解答欄が1つずつずれていた
・符号をつけ忘れた
・単位を書き忘れた、書き間違えた

といったミスがこれに該当します。

先生に「これくらいいいでしょ!」と頼み込みたくなりますが、しかし解答は完全に正しく書けて初めて得点になるのでバツはバツで仕方ありません。

また字が汚くて判読できずにバツになった、という話もたまに聞きます。
・数字の「1」と「7」
・アルファベットの「a」と「q」
・カタカナの「ク」と「ワ」
など、特に気をつけたいですね。

答案は誰にとっても読みやすい字で書かれていることが大切です。
文字に自信がない人は、丁寧に書くことを意識するだけでもこうした失点は防げますよ。

主要5教科別・よくあるケアレスミスパターン

よくあるケアレスミスのパターンを教科別に見てみましょう。
「これ、自分もやってしまうことがある」というものがあったら、ぜひチェックしておいてくださいね(後から生きてきます!)。

【英語】
・文頭を大文字にしていない
・ピリオド・クエスチョンマークの付け忘れ
・三単現の–s(-es)を忘れる、不要に残す
・動詞の時制ミス(過去形、現在形、未来系、進行形など)
・does/didの文中で動詞を原型にしていない
・単純なスペルミス

【数学】
・計算ミス、移項時の符号変え忘れ
・暗算による計算ミス
・X(エックス)と×(かける)の見間違え
・問題文は「X(エックス)」だったのに「a」で解き進めそのまま解答

【国語】
・漢字の書き間違え(同音異義語など)
・漢字の形(トメハネや点の有無)や送り仮名のミス
・誤字脱字
・必要文字数を満たしていない記述問題

【理科】
・単位のつけ忘れ、書き間違い
・グラフの縦軸と横軸の読み間違え
・グラフやデータの持つ意味を勘違い

【社会】
・人名や出来事の漢字の書き間違え
・年号の数字が一部ひっくり返る
・国名が正しく書けていなかった
・ひらがなで書くべき指定を漢字で書く

今日から実践できる!ケアレスミス対策5選

いよいよケアレスミスを減らす・無くす解決策をご紹介します。
今日からすぐにできるものばかり、早速普段の勉強に取り入れて、ケアレスミス撲滅の一歩を踏み出しましょう。

① 自分のケアレスミスのパターンを把握する

まずは自分のミスの傾向を把握することが大切です。

方法は「メモ用紙に記録」がシンプルで続けやすいですね。
メモ用紙を1枚用意し、どんなケアレスミスをしていたかを書き留めていく作業をしてみてください。

たとえば、

・符号つけ忘れ
・漢字書き間違い
・移項の符号変え忘れ…

といった具合に項目を列挙し、「正」の字で数を記録してください。
これを数日~数週間続けると、自分のミスの「傾向」が見えてきます。

自分がミスしやすいパターンを知ると、意識的に注意ができますよね。実際のテストの際、このパターンを問題用紙に書き添えておき、自分に注意喚起するという使い方もできます。

② 問題文の重要箇所に印をする

問題文の読み飛ばしや読み間違いが多い人にオススメなのが「問題文に印をしながら読む」方法です。

特に「答え方の指示」や「合致する選択肢を選ぶのか、誤っている選択肢を選ぶのか」とiいった部分。

線を引くなどの「印付け」という行為は、その箇所に自分の注意を引き付ける効果があります。読み流しが減り、ミス減少に繋がる効果的な方法です。

日頃の学習でもすぐにできそうですね。

③ 計算式はイコールを縦に揃えながら、丁寧に

計算のケアレスミスは、

・イコールを縦に揃える
・1つ1つの過程を省略せずに書く

ことで大部分が防げます。

イコールを縦に揃えると式が中央で揃いますよね。
すると式を上下左右で見比べやすくなるのです。
特に上(前段階)の式と下(現段階)の式を客観的に比較しやすくなるため、移項や符号のミスが見つかりやすくなる効果があります。

また計算過程の省略は、符号の書き間違いや移項ミスの原因。
面倒がらずに1つ1つ丁寧に書く癖をつけましょう。

④ 問題の解きごたえを印に残す

ここからは見直しの段階で有効なケアレスミス対策です。

まずは問題を解きながら「解きごたえ」を問題文に印するようにしましょう。オススメは以下の3パターンです。

① 自信を持って解けた!⇒ ○
② 自信は50%位だが解けた⇒ △
③ 解けたが自信はない、あるいは解けなかった⇒ ×

見直しをする際に優先度が高いのは、①と②なのですよ。

ケアレスミス、つまり「解けていたのに不注意によるミス」の減少は、「解けていること」が前提です。
そもそも解けなかった、解けたとしても間違っているかもしれない問題を解くことに時間を使うより、解けた問題を効率よく見直す事を目指しているからです。

限られた時間を有効に活かすために、問題を解いている時点で見直しの優先度もメモするようにしょう。

③ 他人の答案を見るつもりで見る

ケアレスミスが起きる原因の項目で、「自分本人がケアレスミスをするはずがないと思っている」という心理に触れました。

つまりこの逆の手段をとると、ケアレスミスが見つかりやすいのです。

見直しの際は、「他人の間違っている答案だと思ってみる」ということをやってみてください。

子供だましに聞こえるかもしれませんが、見直す前に自分の認知を変えてあげると、驚くほどミスが見つかります。試してみてくださいね。

まとめ

ケアレスミスはどんなに注意しても起こり得ます。

でも放ったらかしでは減ってくれませんね。ご紹介した対策を取り入れ、ケアレスミスを減らす努力をしてみてください。きっと得点が上がってきますよ。

注意してほしいのは、ケアレスミスだと思っていた中に実は正しく理解できていなかった項目があるかもしれない、ということです。

ケアレスミスか理解不足なのかは、自分では気付きにくいもの。迷ったら学校の先生、あるいは塾の先生といったプロに相談してみてください。
自分の理解度を正確に測定しておくことは、合格への第一歩です。

皆さんの成績アップと合格を応援しています。

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