スマートフォン(スマホ)は無くてはならない便利アイテムですが、「どんな人にも絶対に必要なもの」なのでしょうか?
現在は、国民1人あたりほぼ1台スマホを保有していると言われていますが、使い過ぎによる問題もよく耳にします。
中でも「スマートフォン依存症(スマホ依存症)」は大きな問題になっています。
この記事では「スマホ依存症について」と、「スマホ依存症と子どもの関係」を書いています。
「うちの子、スマホの使いすぎじゃないかな」
「スマホ依存症について知りたい」
と考える方は、ぜひ続きをお読みください。
この記事の目次
まずは、スマートフォン依存症について確認します。
Wikipediaによると、
スマートフォンの所持者がスマートフォンに依存するようになり、一日の大部分をスマートフォンの使用に費やしたり、自身がするべき事をすべき時にしないでスマートフォンの使用をするようになる事をいう。
「スマートフォン依存症」より
という状態のことを指すそうです。
つまり言い換えると、スマートフォン依存症とは
「スマホに心を奪われていて、自分をコントロールできなくなっている状態」
と言えます。
スマホを操作していないと落ち着かなくなっていて、常に頭の中はスマホのことを考えています。
スマホと言っても本体に執着があるわけではなく、「インストールしているアプリなどWebサービスのことを考えている」という意味ですね。
『依存症』といえば、
など、あまり良いイメージはないと思います。
スマホ依存症も同じように、良いイメージとは言えませんね。
依存症にになる対象物(スマホ、アルコール、ギャンブルなど)は中毒性のあるものです。
大人でも耐えられないものなので、物事に対する耐性が低い子どもはより依存症になりやすいと考える方がよいでしょう。
スマホ依存症になると、生活に支障をきたします。
生活とは、健康・学校・人間関係など、総合的に全てのものを指します。
食事中でもトイレでもお風呂でもスマホを持ち込み、誰かと話していても常にスマホを見ている。
起床しても寝る前でも、移動中でもスマホ。
そんな状態では健康的な生活や人との関わりが持てるはずもありません。
ここでスマホ依存症の典型例を2つ見てみます。
LINEやメール、SNSでのコメントなど、自分のアクションに対して返信がないと不安になります。
そのため、何度も何度もスマホにアクセスして確認するようになります。
外出中などでスマホの電池が無くなってくると、途端に不安に襲われます。
そのうち完全に電池切れになると、人によってはパニックになる場合も・・・。
ちなみに「不安」とは、動悸がしたり冷や汗が出たりすることを言います。
スマホの電池が切れただけで動悸がするのは「正常な状態じゃない」というのはわかりますね。
スマホ依存症になると体調の悪化にもつながります。
「スマホ首」と言われるのがストレートネックという症状。
それから肩こり、眼精疲労・ドライアイ、猫背、腰痛といった症状が代表的。
もちろん運動不足による筋力や体力低下なども合わさります。
また、スマホ依存症とうつ病も関係があると言われています。
スマホ依存症は生活習慣が乱れやすく、睡眠不足、昼間の活動低下といったことが関係あるのかもしれません。
スマホ依存症が子どもに与えるリスクを考えてみます。
まずは学力の低下。
「何を置いてもまずはスマホ」となると、学習どころではなくなるでしょう。
それから、生活リズムが乱れやすくなります。
先ほどあげたように、睡眠不足や運動不足などがうつ病へつながることも考えられ、非常に深刻な事態になるかもしれません。
精神面への影響も大きいです。
常に落ち着かないのでイライラし、神経質になってきます。
言葉遣いや態度が悪くなり、家族も含めた人間関係の悪化の恐れがあります。
「食事中にスマホを使っていたら親に怒られた」
「好きな人や友人からメッセージの返信がなくて不安になる」
といったことが日常的に起こります。
これらの事を考えると、よくない影響が大きいのはいうまでもありません。
この記事では、スマホ依存症と子どもとの関係について調べ、考えてきました。
依存症というのは恐ろしく、一度ハマるとなかなか抜け出すことができません。
子どももスマホを持つようになってきている時代ですが、そこには段階(強弱)やメリハリが必要なのでしょう。
「子どもにスマホを持たせようかな」と思っている親御さんは、この辺りのリスクについてもよく調べてご検討ください。
https://educational-consultation.com/blog/elementary/218/