不登校になってしばらく経ち、子どもにもだんだんと回復の兆しが見えてきたかもしれません。
そうなると、そろそろ学校へ行きたい、行ってみようかなと子どもが自発的に言ってくることも考えられます。
何もないタイミングでスッと学校へ戻ることができるなら特に問題ないのですが、何かのタイミングに合わせて復帰したい(させたい)と考えることもあるでしょう。
ということで、不登校復帰のタイミングとして適しているであろうものを4つピックアップしてみました。
何かのキッカケで再登校するというのであれば、これらのタイミングはピッタリかもしれません。
ぜひ先をお読みください。
この記事の目次
学校へ復帰するのに適したタイミングとして本記事でピックアップしたのは以下の4つです。
これらのタイミングに合わせての復帰ならスムーズにいくかもしれません。
復帰が見えてきたら、先生と密に相談してタイミングを計るようにするといいでしょう。
順に解説いたしますね。
1学期から2学期へ、2学期から3学期へと変わる際、気持ちの高まりがあるようです。
新しく切り替わることで、自分もなんだかやれるような気持ちになるからです。
もし学校へ行けるような気になってきているのであれば、夏休みや冬休みの長期休みの間に実際に学校へ行ってみると良いでしょう。
朝きちんと起きる練習、通学路を歩く練習、(可能であれば)校舎内やグラウンドを歩く練習をしておくのです。
また、長期休みの宿題が出されているのであれば、それはしっかり終わらせておくようにしてください。
もし始業式の日に宿題が終わっていなければ、それを理由にして「学校へはやっぱり行かない」ということにもなるからです。
新しい学年を迎えると、担任の先生や学校のクラスメイトも変わることがあります。
(少人数の学校では難しいですが)
環境そのものが新しくなり、気分も一新して前向きになれるようです。
また、もし可能であれば、新しいクラス(学年)では仲の良い友達や話をしやすい先生のクラス・席にしてもらうなどの配慮もすると良いでしょう。
この辺りは学校との連携をどれだけ密にしているか、学校側の不登校やその子自身への理解がどのくらいかにもよると思います。
担任の先生・学年主任の先生などによく相談してみるといいでしょう。
不登校であっても修学旅行や遠足には参加できるという子はいるようです。
学校の授業などに比べ、ある程度自由度が高い(ゆるい)雰囲気なので、気持ちが楽で前向きになれるからだと言われます。
これら校外学習の時はグループ行動をすることが多いと思います。
この時のグループ分けを、気持ちの負担にならない友達と同じにしてもらえるよう配慮をお願いすると良いでしょう。
修学旅行や遠足がきっかけで、その後の不登校が改善されるというケースもあるそうです。
これらの行事ごとは、たいてい準備期間や練習期間が1ヶ月など長期にわたって設けられる場合が多いと思います。
不登校になっている子でもできるような役割を持たせてあげて、一緒に楽しむようにすることができれば、その後の順調な復帰も見えてきます。
運動が得意な子、手先が器用な子、絵を描くのが上手な子など、その子の得意分野を活かせるようなポジションを用意してあげられればとても良い環境になるでしょう。
やはり学校側、先生とのコミュニケーションをできるだけ密にするのが上手くいくポイントになりそうです。
この記事では、小学生が不登校から復帰するタイミングについて解説いたしました。
冒頭でもお伝えした通り、もちろん何もタイミングを計らなくてもすんなり復帰できるならその方が簡単でいいと思います。
また、逆にイベント時に復帰する方がプレッシャーがあるという子どももいるでしょう。
不登校になって焦るのは1人の親として当然ですが、焦っても逆効果になるばかり。
「そろそろ学校へ行きたい(行こうかな)」と自発的に言ってきたら、あとはそのタイミングだけです。
そして無事復帰しても、しばらくは通学するだけで心身の疲労が嵩むことでしょう。
そういう時はまた少し休ませてあげるのが大切。
長い目で見て子ども自身が良い状態になれるよう、腰を落ち着けて対処してあげてくださいね。