一昔前とくらべ、現代では多くの家庭で不登校の子どもが見られるようになりました。
不登校になってから復学までの期間はまちまちですが、数年単位で不登校を続けることになるケースもあります。
そうであれば病気や怪我と同じで、できれば予防したいと考える方も多いと思います。
では、不登校になる子どもに特徴というのはあるのでしょうか?
この記事では、不登校になる子どもの特徴について解説いたします。
もちろん全ての子ども・ご家庭に当てはまるわけではありませんが、意外に思われる内容かもしれません。
よければ最後までお読みください。
この記事の目次
もし「不登校になる子どもって、いわゆる『不良』の子でしょ」と考えているのであれば、その考えは改める必要があるでしょう。
実は、一般的には「真面目で良い子」と言われるような性格の子どもも不登校になってしまうことが多いのです。
もちろん、不登校の原因が同級生や教師によるいじめや嫌がらせであれば、どんな性格の子でも不登校になってしまっても当然です。
しかしそういった暴力や暴言に関係なく、不登校を選んでしまう子も多いのです。
そんな子どもの性格は、「真面目で頑張り屋」「模範的な良い子」であることが多いのです。
親は誰だって、大なり小なり自分の子どもが良い子であることを望むでしょう。
『良い子』の定義は人それぞれだと思いますが、概ね
などが挙げられるでしょうか。
こうしたことを実際に言葉にして教えるか教えないかはともかく、心の中である程度願っているのが普通だと思います。
しかしこれが子どもにとってプレッシャーになっている場合があるんですね。
当然子どもも親のことが好きなので、親からの期待になんとかして応えたいと考えます。
どうしてもできないことや嫌なことがあった場合、年齢が低い間は泣いて嫌がったり暴れたりしていたかもしれません。
しかしある程度年齢が上がってくると、今までのように感情を爆発させて嫌がることをせず、何となく態度で示したりする位に収まり、我慢して嫌々でも実行するようになるでしょう。
我慢して頑張る。
これが「真面目で良い子」の正体なのです。
学校にいても親の期待に応えようと、嫌なことがあっても我慢してやろうとします。
しかし、本心では拒否している。
こうした状況が続くといずれ心が疲弊し、最終的には不登校になるということです。
本当はそこまで嫌なら拒否したり、その前に意見するなどできればいいのですが、そこは「真面目で良い子」。
そうすることで親が嫌がる、親に迷惑をかけるかもしれないと考えると、自分が我慢してちゃんとやればいいだけだと考えてしまいます。
本当は子どもの気持ちを考えると、やりたくない事はやらなくていいんだよと言ってあげたいでしょう。
しかし大人になって社会へ出ると、嫌なこともある程度はやらないといけない場面が多いものです。
そのためのストレス耐性をつける意味で、「そのくらい、我慢してやりなさい」ということになるんですよね。
これが続くと、子どもは「自分が嫌だと言ったことでもやらされる。自分の意見は届かない。」と自己肯定できる気持ちを否定されていきます。
結果、自己肯定感が下がってゆくのです。
もちろん学校内外において、嫌でもやらないといけない事はたくさんあります。
ただ、もし子どもがそれを嫌がっていることを知っているのであれば、無理にでも実行できた後はしっかり認めて褒めるようにしてあげてください。
そうすれば、子どもの満足度・自己肯定感は高まり、少しずつでも自信を持てるようになってくるはずです。
また、「どうしてもできない時、嫌な時は我慢せず親に言ってね」というような言葉もかけてあげられればさらに良いと思います。
子どもが頑張っているのをわかっていて、それを応援しつつも、頑張りすぎなくても大丈夫ということを伝えてあげましょう。
この記事では、不登校になる子どもの特徴について解説いたしました。
子どもの性格や生活背景にもいろいろあり一概には言えませんが、いわゆる「真面目で良い子」も不登校になるということを知っていただければ幸いです。
その真面目さゆえに嫌なことにも立ち向かい、それが続くと心が疲弊していくのです。
頑張りを認めてあげて、無理はしなくて良いということを、言葉にして伝えてあげてくださいね。
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