今や社会問題の1つとなっている不登校。
不登校はよく「心の問題」と言われますが、実際は本人の心の問題だけが原因ではありません。
この記事では不登校の原因となることを4つのタイプに分けて解説いたします。
もしご自分の子どもが不登校、もしくは不登校気味であるならば、一度これらのタイプに当てはまるかどうかを考えてみてください。
対策を取ったり、どうにかしようと行動するのはそれからでも大丈夫です。
※こちらの記事はとても長い内容になってしまったので、4つずつの内容に分けて「その1」「その2」としております。
後半の記事はこちらです。
よければ合わせてお読みください。
https://educational-consultation.com/blog/school-refusal/506/
この記事の目次
本記事で取り上げる不登校のパターンは次のようなものです。
次から順に解説していきます。
ただ1つ注意したいのは、これらのパターンが「どれか1つだけに当てはまる」という意味ではないということです。
2つ以上に当てはまり、全てが複合的に重なることで不登校になっているケースも当然あります。
以下で紹介するものはある意味「不登校の原因の基礎」というご理解でお願いします。
当たり前ですが、学校は1時間目の開始時間が決まっています。
決められた時間に通学し、教室にいて着席しておく必要があるわけです。
しかし朝起きられなくて遅刻してしまった場合、それが嫌で「その日は休む」となり、翌日も同じことが起こり、だんだんと学校に行けなくなり、結果不登校に・・・というパターンがあります。
最初の1日目はただ遅刻したことが恥ずかしいなどの理由だったとしても、2日3日と続くことで自分の中で立ち直れないダメージを受けたようになっているのです。
ただしこのパターンは、本当に病気の恐れもあるだけに難しいです。
例えば起立性調節障害、睡眠障害などの病気の場合、適切な治療が必要になるケースも。
逆に言えば、朝起きられればそのまま登校するようになる場合もあります。
もちろん、遊びすぎて昼夜逆転の生活をして朝起きられず・・・という事もあるので、よく見極めて対処する必要があります。
最初は何らかのきっかけで不登校気味になり、そのうち部屋からも出なくなり、引きこもりになってしまった・・・というパターン。
部屋から出ないので家族の誰とも顔を合わさず生活するようになります。
トイレに出る場合なども親がいないか、誰かと鉢合わせしないかなどを常に怯えながら生活するため、心が休まりません。
外に出ないので当然病院にもいけず、適切な治療を行うことすらできなくなります。
こうして回復・復帰を諦めてしまうため、ずるずるとその後何年も引きこもり状態になるケースも多いです。
※社会人の引きこもりのうち3割くらいの人は、中学・高校時代から続く引きこもりだとも言われています。
特に私立学校や進学校に在籍する子どもに多いパターンです。
病気などで数日以上授業を休むことで、学校の授業についていけなくなったと感じてしまいます。
「もう今更追いつけない」と諦めてしまって、学校へ行っても仕方ないと思ってしまっています。
またそれならば、と家で勉強させようとしてさらに悪化してしまうという場合もあります。
もしくは勉強や部活を一生懸命頑張りすぎて、それが終わったときや一息ついたときに燃え尽き、やる気がなくなって不登校になる子どももいます。
いじめや嫌がらせがある、友達や同級生など人間関係のトラブルがある、先生とのトラブルがあるなどのパターンです。
学校での問題が原因で不登校となった場合、家でどれだけケアしても解決しないことが多いです。
なぜなら学校に問題があるからで、誰も問題があることがわかっている場所に行きたくありませんよね。
場合によっては保護者の介入が必要になる事も多いです。
加害者がそこにいるため、いじめや嫌がらせがあると学校へ戻るのは難しいですし、近年では遠隔にいても(実際に会わなくても)スマホやパソコンを使っての嫌がらせもあります。
さらに「無視する」というパターンも。
これは学校側も明確な証拠を把握しにくいため指導しにくいのです。
人間関係のトラブルは特に女子に多い傾向ですが、近年は男女共に起こっている問題です。
また、先生とのトラブルという場合も。
先生の指導方法に納得がいかない、部活の顧問の先生が厳しすぎて辛いなどのケースです。
担当を変えてもらうことができればいいのですが、現実的にはなかなか難しいこともあります。
この記事では、様々なパターンがある不登校の原因について解説いたしました。
子どもに対してどの原因が当てはまるのかを躍起になって追求するのではなく、まずは「こういうパターンもあるのだな」というのを知っておくのが大切だと思います。
また冒頭でもお伝えした通り、こちらの記事はさらに4つのパターンを「後半」として別の記事に書いております。
よければ合わせてお読みくだされば幸いです。
https://educational-consultation.com/blog/school-refusal/506/