マナーはあらゆるシーンで必要になる作法・考え方ですが、その中でもテーブルマナー(食事のマナー)は特に重要だと考えます。
なぜなら、食事のマナーは特に普段からのクセが出やすいものだからです。
食事は多くの家庭で1日3回ありますから、毎日3回ずつ練習しているということになりますよね。
ですので、いざ誰かと食事を共にするとなった際、練習の成果が自然と出てしまうのも仕方のないことなのです。
そこで、子ども、特に小学生低学年くらいには覚えておきたいテーブルマナーについて解説する記事を書きました!
今回はNGマナーということで、やってはいけないテーブルマナーをご紹介いたします。
本記事を読んで、子どもが少しでもテーブルマナーを身につける助けになればと思います。
この記事の目次
本記事で解説するNGテーブルマナーは全部で5つあります。
5つもある!と思われるかもしれませんが、掘り下げればもっともっとあります。
「まずは5つ」をしっかり押さえておきましょう。
次からはこれらを順に解説していきます。
食事をする際に使うカトラリー(お箸やスプーン、フォークなど)を、食事が乗っているお皿などの食器にぶつけ、音を立てながら食べるのはNGマナーです。
食器が傷付きますし、騒音でうるさく、周りにも迷惑をかけます。
といっても、例えばスプーンでスープをすくう際は多少ぶつかるのは仕方のないこと。
大事なのは「わざとぶつけないこと」で、もしぶつかるとわかっていたらソッと取り扱うのがマナーというものです。
食器は楽器ではないので、ガチャガチャと音を鳴らさず、静かに食べるようにしましょう。
子どもだけでなく、大人にも口に食べ物を入れたまましゃべる人がいます。
会話の内容が熱を帯びたもので、今すぐ話したい内容なのはわかりますが、ここで書くまでもなくNGテーブルマナーの1つです。
口に入れたものが話すたびに飛び出してしまうかもしれませんし、口の中で咀嚼(そしゃく=噛み砕く)している食べ物が話し相手に見えるので相手を不快にさせますよね。
子どもの場合、今思いついたことをすぐ伝えたいのはわかりますが、親御さんは見たら注意する方がいいでしょう。
どうしても話したい事があるのはわかりますが、とりあえず口の中にあるものは飲み込んでから、一呼吸置いて話し始めるように伝えてあげてください。
食事の場でウロウロと歩き回るのは良くない行為です。
その場を歩き回ることで、料理に埃やゴミが付いたり、もしかしたらテーブルの端に引っかかって食器を落としてしまうかも。
もちろん、飛び跳ねたり走ったりするのはもっといけないことですよね。
子どもの面倒を見る親御さんも落ち着いて食事ができなくなりますし、極力早めに直しておく方がいいNGマナーと言えるでしょう。
(子どもは集中力が続かないので、じっとしていられないのは仕方ないのですけどね)
手皿とは、例えばお箸を使って食べ物を口に運ぶ際、途中で落とさないように空いた手を下に添えてお皿のようにする行為です。
一見すると料理をこぼさないように気を遣っていると思われがちですが、もし本当にお箸からこぼれ落ちた場合、その手皿はどうするのでしょうか?
手皿を口に持っていって、一度落としたものを食べる?
もしくは、手皿に乗った料理は捨ててしまう?
料理がなくなった後の「使った手皿」は汚れていますが、その処理は?
・・・と、気を遣っているようで実はマナー違反の行為になるのです。
手皿をしたくなる気持ちもわかりますが、それをするなら本物の取り皿や小皿を添えて食べるようにしましょう。
ちなみに和食・洋食によって、そもそも持ち上げてもいい器とよくない器の違いがあります。
(洋食は基本的に持ち上げない)
こうしたことも覚えておけるとより良いですね。
食事中にくしゃみや咳をすることはあると思います。
これ自体は体調の問題等もあり仕方ないのですが、問題はその時の対処の仕方。
咄嗟に手で口を覆ってしまいがちですが、できるだけやめておきましょう。
現在は新型コロナウイルスのこともあり、くしゃみや咳を素手で覆った後の「その手」を気にする人も多くなっています。
マスク、ハンカチ、テーブル上のナプキンなどを使い、くしゃみや咳の飛散を防ぎたいものです。
もしやむを得ず素手で覆った場合、その手はナプキンなどで綺麗に拭いた上で、消毒・洗浄をしに行きましょう。
その際もできるだけ他のものに触れないように注意すると良いでしょう。
この記事ではNGのテーブルマナーとして5つの例を解説いたしました。
子どもはすぐやってしまいそうなものばかりですが、実際は大人でも知らずにやっている人も多いものです。
冒頭でお伝えした通り、食事は1日3回あり、その度に動作がクセとなって体に染み付いてきます。
悪いクセはなかなか抜けないものなので、時間をかけて矯正していくようにしましょう。