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子どもの短所は長所にもなる。周りに指摘されても焦らないことが大切

2022.09.10
子どもの短所は長所にもなる。周りに指摘されても焦らないことが大切

子育てをしていると、どうしても周りの子と自分の子どもの違いが気になるものですよね。
幼稚園・保育園に行くようになるとその傾向がより強くなり、「他の子はこうなのに、自分の子は違う」と思い込んで焦ってしまうことも。

また、先生や周りの大人からも何かしらの指摘を受けることもあり、それを「短所(ダメなところ)」だと考えてしまうかもしれません。

しかし、子どもの短所というのは、裏返して考えると長所にもなり得るのです。

この記事では、短所と思われる事を長所として考える方法と共に、親御さんの心構えについても書いています。

子育てに悩みは尽きませんが、「周りの指摘に焦ってしまう」という親御さんに届けばいいなと思います。

子どもについて指摘された面だけをみて判断しないのが大切

当たり前ですが、子どもはいろいろな個性を持っています。
個性は大人にならないと出てこないのではなく、生まれたばかりの子どもにもキチンとあります。

そしてその個性というのは大人が選んで伸ばしていくものでもなく、子ども自身が自分の意思で伸ばし、育てていくものなんですね。

ただそれが子ども時代は、いわゆる「問題」として扱われることがあるのも事実。

例えば「周りと協調生を持って行動できない。先生の言うことが聞けない。」という「個性」は、集団生活の中ではある意味『問題』として捉えられることもあるでしょう。

それでも、ある程度年齢が上がり、成長していくにつれて自然と解決するものが多いんですね。

先の例で言えば、「年齢が上がって自制心がついてくると協調生も少しずつ生まれてくるものだ」ということです。

周りから指摘された面というのは、確かに気になると思います。
しかし、その面は、あくまでその子の持つ「一面」でしかないんですね。

その事実を親が理解してあげないと、結局苦しむのは子ども自身です。
持って生まれた個性でその子の全てを評価してしまうのは、とてもかわいそうですよね。

親御さんも周りの大人の人も、子どもを自分が見た一面だけで決めつけないという考え方を持ってあげるのが大切だと思います。

短所の裏返しは長所

周りから指摘される、いわゆる「短所」ですが、裏返して考えると「実は長所なんじゃないの?」ということが多々あります。

一例を挙げると、次のようなことがあるでしょうか。

  • 頑固でこだわりが強い
    →自分を持っているという長所
  • すぐに飽きる
    →興味の幅が広いという長所
  • 物をすぐ壊す、分解する
    →好奇心旺盛だという長所
  • 嘘をつく
    →想像力と知恵がついてきた証
  • 家での問題行動
    →親への信頼の証

これら以外にも「問題」とされる短所は多々あると思いますが、考え方をひっくり返してみると長所となり得るものばかりです。

もちろん、他人に怪我をさせたり重大な迷惑をかけるような事をした場合は注意したり、場合によっては叱ることも必要でしょう。

しかしそうでなければ、指摘された「第一印象」で全て決めず、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
個性(長所)である事を認めてもらえると、自己肯定感も満たされ、その後の健やかな成長にもつながるでしょう。

大人からの矯正(強制)で、こうした長所の芽を摘まないようにしたいですね。

子どもの短所は裏返すと長所となる!

子どもの発達スピードには差があるのが当たり前だと理解する

この記事では、一見すると短所だと指摘されるようなことでも、裏返してみれば立派な長所になるという事を、事例と共に解説いたしました。

子どもの発達スピードにそれぞれ差があるのは当たり前で、周りの子ができても自分の子ができないことはたくさんあるものです。
(その反対も、もちろんありますよね。)

とはいえ、頭ではわかっていても、他人から指摘されると冷静に考えることができないのも普通でしょう。

とにかく言えることは、大人(親)が焦らないことです。
誰かに指摘されると改善策を調べ続けたり、あれこれ試してみたくなるのは仕方ありませんが、それを繰り返しているうちに親自身にストレスが溜まってきます。

そのストレスは子どもにも伝わり、「自分のせいでお母さん、お父さんが苦しんでいる」とわかってしまいます。
親の期待に応えられない自分が嫌になり、気持ちの行き場がなくなります。
そうなると、健全な成長が難しくなるかもしれません。

親御さんはどうか焦らず、どっしり構えてあげてください。
その中で、できる範囲で最高のサポートをしてあげればいいと思います。

子どもは子どもなりのペースで成長していきますので、じっくり見守ってあげてくださいね。


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