昨今では24時間営業のお店やサービス、テレビ番組やインターネットの影響もあり、夜型になる人が多くなっています。
これは大人だけではなく、早ければ幼児・小学生くらいの子どもでも同じです。
ただ生活が夜型になったとしても、学校や幼稚園・保育園は当然朝から行くことになり、結果、睡眠不足になる子どもが増えているんだとか。
そこで今回の記事では、睡眠不足の子どもはどうなるのか?睡眠不足になるとどういう影響があるのかについて調べ、まとめてみました。
お仕事や生活のサイクル的にどうしても夜寝るのが遅くなるご家庭もあるかと思いますが、子どもが睡眠不足になるとどうなるかについてぜひ知っておいていただければと思います!
まず当然のこととして、睡眠はとても大事な人間の生理的行動です。
眠ることによって体力の回復はもちろん、脳の働きを休めたり、学んだこと・知ったことを整理して記憶として定着させる役割があると言われています。
これがどのくらいの時間必要なのかは個人差がありますが、一般的に7〜10時間くらい必要だと言われます。
(もっと少なくてよいという人もいます。)
冒頭で述べた通り、夜にいろいろなことができるようになった現代では寝る時間を後ろにずらし、「夜型」の行動をする人も少なくありません。
仕事の都合などで仕方ない面もありますが、その影響を大きく受けるのは成長段階にある子どもたちです。
睡眠時間の減少により、
といったことが指摘されています。
睡眠不足になると大人でもイライラして普段できていることができなくなったり、ちょっとしたことで腹を立てるようになったりしますよね?
精神が未成熟な子どもの場合はより顕著で、自分の気持ちを抑えることができず、叫んだり、泣いたり、または暴れて他の子どもに(結果的に)危害を加えてしまうこともあります。
仲の良いお友達にもし怪我をさせてしまったりすると、その後もずっと悩んでしまうことにもなるでしょう。
また、しっかり集中して眠れないことから睡眠時遊行症(一般的に「夢遊病」と呼ばれる症状)が発症し、寝ている間に歩き回ってしまう子どももいるそうです。
当然、このような状態になると疲れは取れず、翌日以降も元気に遊びまわったり学習したりするのが難しくなるでしょう。
睡眠時間の減少、睡眠不足は子どもの健やかな成長を阻害する大きな要因となるのです。
また、睡眠不足は将来の肥満につながるとも言われています。
睡眠時無呼吸症候群をご損時でしょうか?
これは寝ている間に気道が圧迫され、一定時間呼吸ができない症状のことを言います。
また、大きな音の「いびき」も増え、さらに睡眠の質が下がってくることにつながります。
近年では小学校高学年くらいから中学生の子どもにも、睡眠時無呼吸症候群が増えているそうです。
原因は肥満によるもので、糖尿病や高血圧など生活習慣病を合併症として発症する場合も多いんだとか。
これらの面から見ても、睡眠不足はかなり深刻な問題を引き起こすものだと言えます。
この記事では、子どもが睡眠不足になるとどういった影響があるのかについて解説いたしました。
子どもの睡眠不足は健やかな成長を阻害することにつながります。
注意力、集中力の低下、慢性的な疲労感といった大人と同じような症状はもちろん、睡眠時遊行症や肥満からの睡眠時無呼吸症候群といった深刻な症状につながることもあります。
(これらの他に「おねしょ」が治らないということも)
どのような人にとっても睡眠は大事ですが、特に成長段階の子どもにとってとても大切なもの。
テレビやインターネットの使用時間を決め、できるなら仕事の内容を調整するなども必要かもしれません。
子どもの健やかな成長を第一に考えて、可能な範囲で工夫し、就寝時間を早めていくよう改善していきましょう。
もちろんこのことは個人ではどうしようもない面もあります。
社会全体として、子どもの成長のためにうまく調整できるようになっていけばいいですね。