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自己肯定感を高めるために親がやりたい3つのこと。【不登校の解決にも大切】

2023.01.7
自己肯定感を高めるために親がやりたい3つのこと。【不登校の解決にも大切】

不登校の解決のために大切なのは、もちろん不登校の原因となる問題を解決すること。

その問題は様々ですが、特に大きな部分として「子ども自身の自己肯定感が低いこと」が挙げられます。
子どもの自己肯定感を高めてあげることで、不登校も含め色々な問題をクリアできる可能性が高まるものです。

ではどうやって自己肯定感を高めていけるのでしょうか?

この記事では、子どもの自己肯定感を高めるために親がやりたい3つのことをピックアップして解説いたします。

親御さんとしては忙しい中、ご家庭内外に様々な課題を抱えていらっしゃると思います。
子どもの抱える問題を解決できるよう、ぜひ取り組んであげるようにしてみてください。

この記事の目次

子どもの自己肯定感を高めるためやりたい3つのこと

この記事でピックアップする3つのことは、次の内容となります。

  1. 子どもの話を聴くこと
  2. 子どもに触れること
  3. 子どもを認めること

これらを順番に解説していきます。

聞くと聴くの違いを意識する

子どもの話を聴くことと言われても、「子どもの話はよくきいてるよ。そんなの当たり前じゃないか。」と思われるかもしれません。

しかし本当によく「聴いて」あげていますか?

聞くと聴くは意味が違います。

「聞く」というのは「聞こえている」「相手に集中していないけど耳には入ってる」という感じで、ただ耳に音声が届いているだけの状態と言ってもいいでしょう。

それに対して「聴く」は言っていることの意味や内容を理解しようとして相手に集中している状態ということ。

『傾聴(けいちょう)』という言葉もありますが、これは相手の言うことをよく聴くことで、相手の存在を認め、尊重しているという意味があります。

※詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。

https://educational-consultation.com/blog/problem/527/

親が自分の話を聴いてくれているというのは、自分を認めてくれているというのを感じられているということ。
それは、自分には価値があると自認できるようになるとも言い換えられます。

子どもの言うことはまとまりがなく、何を伝えたいのかわからない場合も多いと思います。
また、親は忙しく、公私にわたって様々な案件に同時に関わっていることが多いため、どうしても子どもの相手を後回しにしがちです。

こういう状態が続くと、子どもは自分には価値がないと感じてしまい、満足度が下がってしまうのです。

とは言っても、親のやることがある日突然、劇的に少なくなって子どもの相手をする時間が増える・・・なんてことはほとんどないでしょう。

こういう場合は子どもの言うことをオウム返しをするだけでも全然違います。

例えば子どもが「今日いやなことがあって・・・」と話し始めると、一通り聴いてあげてから「そうなの、それは嫌な気持ちになったよね」というように要点のオウム返しをするのです。

これだけで満足度が全然変わってきます。

先の例だと、「嫌なことがあったらこうしたらいいよ」と、つい大人としてアドバイスして解決してあげようと考えがちです。
しかし、親は何も話さなくてもいいのです。

親が話すと子どもが話す時間が減り、満足度が下がります。
「話すが2、聴くが8」くらいの割合を意識して、子どもの話をよく聴いてあげるようにしましょう。

子どもとの年齢に応じたスキンシップを心がける

子どもに触れることとは、文字通り子どもの体に触れること(スキンシップすること)です。

以心伝心という言葉がありますが、残念ながら何も言わずに全て伝わるということはありません。
気持ちや愛情というのはしっかり言葉で伝えることが大切なのです。

それと同じくらい大事なのが触れ合うこと。
子どもは抱きしめてあげるだけで、心が満たされるものなのです。

ある程度の年齢になってくると、周りの目を気にしたり(特に思春期の時期)、年下の兄弟姉妹の目が気になると思います。

それでも10歳くらいまでは子どもの様子を観察して、求めてきた場合は抱きしめる(抱っこする)ことで大きく満たされた気持ちになるようです。

「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから抱っこはしない」などと言って突き放さず、愛情を持って接してあげましょう。
(そのうち思春期になり、自然と離れてしまうものですから。)

もし抱きしめるのがどうしても恥ずかしいようであれば、一緒にゲームをして遊んだりお菓子を食べながら他愛のない会話をするなどをしても良いと思います。

「親子のふれあい」を大事にしましょう。

一人の人間として認めること

「まだ子どもだから」「大した結果を残していないから」と無碍(むげ)にするのではなく、子どもでも尊重し、認めることが大切です。

認めるというのは、何かをできるよう努力していたことがあった場合、その過程を認めてあげるということ。

例えば体育のテストのために自主的にジョギングをしていた場合。
テストの結果はあまり芳しいことがなかったとしても、その過程で努力していたことは認めてあげられるはずです。

もしくは苦手な食べ物を食べようと頑張って、全部は無理だったとしてもひとかじりすることができた場合。
「一口でもよく頑張って食べたね」とその行為・努力を認めてあげることはできるでしょう。

子どもに限った話ではありませんが、人は無視されるというのが一番辛いこと。
親は忙しいですが、子どもの努力や行為を認識し、それを認める声かけをしてあげるだけで満足感が高まり、自分に自信を持てるようになります。

こうしたことを続けることで、自己肯定感が高まっていくものなのです。

子どもとはよく触れて、話を聴いてあげて、認めるのが大切

子どもを前向きにしてあげられる取り組みを意識しよう

この記事では、自己肯定感を高めるためにやりたい3つのことをピックアップしてきました。

  • 子どもの話を聴くこと
  • 子どもに触れること
  • 子どもを認めること

これらはどれも簡単なもののはずですが、子どもが成長してきていることや、親自身の時間の余裕の無さなどが理由でおざなりになりがちだと思います。

しかしここを押さえて対応してあげることで、子どもの自己肯定感は確実に高まり、前向きになっていけるのは間違いありません。

前向きになればエネルギーも充電され、行動する意欲に変わっていきます。
そうなれば、不登校も含めた様々な問題に立ち向かっていけるようになるでしょう。

子どものために少しでも時間をとってあげて、よく話を聴いて、触れて、認めてあげてくださいね。


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