我が子が可愛いのは誰だって同じこと。
自分の子どもには苦労してほしくない・・・そういう「愛情」から、子どもに色々とやってあげたくなるのは当然のことです。
子どもも成長するにつれ、家庭以外の場所でいろいろな経験をしてきます。
中には辛い、嫌な経験をすることもあるでしょう。
そういう時に、家庭(両親)というのは数少ない甘えられる場所。
「外で大変な目に遭っている我が子だから、家で思い切り甘えていいんだよ。」こう考えて、家の中ではこれでもか!というくらい子どもに何かやってあげている親御さんもいるのではないでしょうか?
気をつけないといけないのは、もしかしたらそれが子どもに対する「過保護」になっているかもしれないんです。
この記事では、「過保護」にしすぎるとどのようなデメリットがあるのかについて解説いたします。
「もしかしたらやり過ぎているかも」と思い当たる節がある親御さんは、ぜひご一読ください。
子どもの将来にも関わってくるかもしれませんよ。
「保護」とは、要するに守ること。
ですので、「過保護」となると、守り過ぎという意味になりますよね。
守るといっても、今の世の中では物理的な危険から身を守る事はそれほど多くなく、どちらかというと「精神面でストレスがかからないよう、ものすごく丁寧に扱う」というニュアンスになるでしょうか。
これには子どもが望むことを全て叶えてあげることも含みます。
あれが欲しいと言われれば買い与え、それをしたいと言えばさせてあげ、あれが嫌だといえば排除し、代わりにやってあげ、外出する時は常に一緒に行動する。
こうしたことを親が全てやってあげ、「とにかく子どもにストレスがかからないようにさせてあげよう」というのが過保護ということです。
ではこうした過保護の状態になると、何がいけないのでしょうか?
子どもが嫌なことを排除してあげることの何に問題があるのでしょう?
それは「物事を失敗し、そこから学ぶ経験を奪うこと」に尽きると思います。
「失敗は成功の基」という言葉があるように、成功するためには失敗から学ぶ事がとても多いのは誰もが知っている事でしょう。
例えば洋服を買うこと1つ取ったとしても、「素材やデザイン、サイズは自分に合っているのか?この金額に見合っている品物なのか?」などを、今まで幾度となく失敗して学んでいる人も多いのではないでしょうか?
こうした日常的な行動も、自分が失敗したという経験から少しずつ学び、修正していく事でベストな状態に近づけていく事ができるようになってきます。
しかし親が過保護であると、着る服は全て用意してあげていて、自分で選ぶ・買うという機会を奪ってしまいます。
失敗する経験が圧倒的に少ないまま育ってしまうと、親がいなければ何もできない人になってしまうかもしれません。
いつまでも親の元にいる事ができない以上、子どもが将来苦労するのが目に見えてきます。
また、同世代の友人知人とも話が合わず、人間関係でも苦労する事が増えることも考えられます。
過保護でいるのはあまり良くないことで、どこかで線引きをして少しずつ子どもに任せていくのも大事になってきます。
この記事では過保護に育てることのデメリットについて書いてきました。
過保護とは、子どもの望むもの全てを親がやってあげること。
してほしいことも、してほしくないことも、全てをやってあげることです。
小さな子どもの頃は親が自分に構ってくれるのは嬉しいものです。
ですから、子どもが自分から「もう、やらなくていいよ」と言う事は決してないでしょう。
もちろん子ども自身が「親のするそれが過保護なのかどうか」を判断することも難しいことだと思います。
ですから、親御さん自身が気づき、少しずつでいいので手を離していく事が大事。
「もしかしたら、これってやりすぎてたかも・・・」という少しの疑問が生じたら、そこをきっかけに少しずつ手を離して、子どもに任せていくのが大事です。
「子どもの自立心を育てよう」という観点で考え、少し壁にぶつかったとしても我慢して見守る。
本当に困っている時はそっと手を差し伸べる。
こうしたことを繰り返していくうちに、子どもは少しずつ学び、成長していくのです。
この記事が子どもとの関わり方の参考になっていれば嬉しく思います。
過保護な自分からの脱却、がんばりましょう!