発達障害を持つ子どもは個性がとても強く、一般的なコミュニケーション方法ではうまくいかないケースも多いと思います。
しかしある「コツ」を知っておけば、意思疎通が少しは楽になるかもしれません。
この記事では発達障害を持つ子どもとのコミュニケーションの「コツ」についてお伝えします。
このコツを知っていれば、発達障害の自分の子どもも周りにいる発達障害の子どもとも、やり取りしやすくなるでしょう。
ぜひご一読ください。
この記事の目次
発達障害の子どもとのコミュニケーションは、次の3つのコツを押さえておいてください。
これらのことを意識すると上手くいきやすくなります。
順番にお伝えいたしますね。
子どもは誰もが自分の世界を持っています。
これは発達障害だろうとそうでなかろうと、みんな同じような感覚でしょう。
発達障害の子どもは自分の世界観をより強く持っています。
それは何も「ファンタジーの世界で生きている」等の意味ではありません。
得意なこと・できることと、それ以外のことは、発達障害を持つ人はハッキリ分かれています。
その得意なことは何なのか、興味関心はどこに向いているのか、これをじっくり観察することが大切です。
この世界観に沿って会話をしていくことで、そうでない時に比べてずっと伝わりやすくなります。
子どもの可能性を広げることになっていくでしょう。
もちろんゲームやマンガが好きな発達障害の子どもだって多いですから、それをテーマにして会話したり説明すると身につきやすくなります。
もしくは、例えば漢字を覚えるのが苦手な子でも、植物が好きなら花や草の名前、それらが咲いている地名などの漢字は書ける・・・など。
コミュニケーションの際は、こうしたことを意識してみましょう。
次に大事なのは「できないことより、できることを意識する」ということです。
集団生活の場では、できる人は褒められ、できない人は叱られたり注意されたりします。
ある程度仕方のないことですが、これが発達障害の子供には理解しにくいもの。
「なんで自分は叱られているのだろう」という感覚ですが、やっぱり心は痛みますし、自信も失いがちです。
せめてご家族や理解してくれる周りの人だけは「できている部分を注目してあげる」ということを意識してみてください。
「そのことに挑戦できたことだけでもすごいんだよ」ということをできるだけ伝えてあげて、自己肯定感を高められるように取り組んでみましょう。
3つめは、「してはいけない事ではなく、していい事を伝える」ということです。
例えば「廊下を走ってはいけません」とよく目に(耳に)すると思います。
普通なら「じゃあ、歩こう」とわかるものですが、発達障害の子どもには「じゃあどうしたらいいの?」と思うのです。
これを「廊下はゆっくり歩きましょう」という伝え方になると誰もが理解できるようになりますよね。
「大きな声を出さない」は「これくらいの(小さな)声で話そう」、「手で食べてはいけません」は「フォークを使って食べよう」などの言葉に変換してあげると理解できるようになります。
やってもいいことを具体的に伝える方が効果的です。
この記事では発達障害を持つ子どもとのコミュニケーションについて、3つのコツをお伝えしました。
発達障害は脳の指令をダイレクトに行なってしまうため、学校など集団生活の場ではどうしても困難なことが多いものです。
本文中にも書きましたが、せめて家の中など安心できる場所では子どもの個性や頑張りを認めてあげて、その子の立場に立ったベストな声かけを意識してあげてください。
きっと子どもはその言葉でとっても嬉しくなるはずです。
もちろん、障害の有る無しに関わらず、そして大人・子どもに関係なく、人は褒められたら嬉しいですよね。
各ご家庭でベストな接し方を模索してみてくださいね。