子どもを持つ親である限り、程度の大小はあれど「子どものために親は我慢しないと」という考えを持っているかもしれません。
これはある面では正解かもしれませんが、実は子どもの成長という面からは違う一面があるのです。
この記事は、「子どもが幸せになり、親子関係が良くなるためには親も幸せになるべきだ」という観点で書いています。
「自分は自分のことを犠牲にしてでも子どもにやってあげないといけない」とお考えの親御さんに、ぜひ読んでいただきたいと思います。
この記事の目次
親子間、家族間でなくても、たとえば職場や友人と一緒にいるときに誰かがイライラしていたら、そのイライラが自分にも伝わってきて落ち着かない気分になったことはありませんか?
他人の気持ち・感情というのは知らず知らずのうちに自分にも影響を与えているものです。
これは同じことが親子間でも言えます。
親のメンタルの調子は子どもに伝わります。
特に子どもは親の顔や行動をよく見ているものですから、ちょっとした変化も気づいてしまいます。
ただ子どもゆえにそれを言葉や態度に表現することができず、「今日のママ(パパ)、なんだかいつもと違うなあ・・・」とモヤモヤするだけになってしまうのです。
そのため冒頭に書いた「自己犠牲」のような精神は、いずれ親自身のメンタルに影響し、それが子どもにも影響していくのです。
親御さん自身のメンタルを保つには、やはり過度な自己犠牲はできるだけ避けて、自分の時間をしっかり持つことです。
睡眠時間を確保したり、または短時間でもよく眠れるように質を高めたりするのも大切。
もちろん趣味の時間やぼーっとする時間も同じように大切です。
こうしたことを意識することで、「私は私を大切にしている」という自己肯定感が高まっていきます。
心が満たされることで幸福感を得ることができ、それはやがて子どもへも伝わっていくでしょう。
イライラしなくなることで子どもを怒鳴りつけたり叱ることも減りますから、子ども自身の自己肯定感を高めることになっていくのです。
自己肯定感の高まりは当然子どもの成長に好影響。
すくすくと自信を持って育っている我が子を見れば、それによってまた親御さんの幸福度はアップ。
こうして好循環が生まれます。
親のメンタルを良い状態にすることがとても大切なのがわかりますね。
とは言っても、いつでもずっと満足した幸せな状態をキープできるかと言えばそうではありませんよね。
ネガティブな感情になっても当然です。
しかしそれはそれで当たり前のことだと考えるようにしましょう。
例えばそのネガティブな感情が他人の影響ではなく、自分のミス等によるものだったとします。
または「子どもを必要以上に強く叱ってしまった」という後悔の念だったとします。
それでも、やってしまったことは仕方がありません。
そこで自分はダメな親だと思って落ち込むよりも、自分を慰めてあげるようにしてください。
ちょっと気持ちに余裕がなくなってきてるから、休憩が必要かも、と。
そして心を整えてから、改めて子どもと向き合えばいいのです。
完璧な親の姿を見せるより、失敗して反省して、そこから立ち直っている姿を見せる方が、子どもの成長のためになることは多いもの。
「人間というものは良いところも悪いところもあって、それでも自分には価値があるんだ」というところまで見せることができれば問題ありませんよ。
この記事では、「子どもが幸せになり、親子関係が良くなるためには親も幸せになるべきだ」という内容を書いてきました。
余裕がある人は、他人が何かをやっていてもおおらかな気持ちで見ていられるものです。
これは親子関係でも同じで、やはり親の心に余裕がないと子どものやること全てにイライラしてしまうものです。
自分に余裕を作るために過度な自己犠牲の考えはやめて、自分のことをもっと大切にしてみてください。
そうしていればいつの間にか親子関係も良くなって、毎日が幸福感に満たされていくでしょう。
この記事が日々頑張っている親御さんに届いていれば嬉しく思います。