不登校期間中でも自主的に勉強しようという子どもはいます。
例えば中学1年生で不登校になった場合で、しかも長期化しそうだったとしても、高校には進学したいと考える子どもも多いのです。
しかし現実問題として、(上記の例だと)中学1年生から3年生までの学習内容を自力で全てやることは困難を極めるでしょう。
もちろん1年生の間だけ不登校で2年から復学、卒業まで登校したとしても、最初の1年間の遅れを取り戻すのにはかなりエネルギーが必要です。
こうした場合、不登校期間中の学習に家庭教師を活用するのはいい方法かもしれません。
この記事では、不登校期間中の勉強に家庭教師を検討するメリットについてピックアップしてみました。
ただ、記事の詳細に進む前に、不登校中の勉強はあくまで「本人に勉強の意思がある場合」ということを前提にお考えください。
本人が学校に疲れ、落ち込んでいる時に、親や周りの大人から「勉強だけでもしておけば?(しておきなさい)」という圧力をかけるのはあまり良くありません。
学校という「危険地帯」を避けて自宅という「安全地帯」に避難しているのに、その安全地帯が脅かされるように感じて引きこもってしまう恐れもあるからです。
この辺りに気をつけつつ、ぜひ続きをお読みください。
この記事の目次
まずは不登校中の勉強に、なぜ家庭教師を検討するのがいいのか?ということです。
もちろん家庭教師にもよりますが、次のようなことが挙げられます。
また、これら以外の面でも「自宅という安全地帯での勉強環境」というのもメリットでしょう。
次にまとめて解説いたしますね。
家庭教師個人や家庭教師派遣会社の性質・キャリアにもよりますが、不登校児童を指導してきた経験やノウハウを持っていることが多いです。
「不登校児童を対象にした専用の指導コース」を作っているところもあるくらい。
その背景には、やはり不登校の子どもが増えてきているということ。
また、そうした子どもたちの多くも学力を維持・向上させたいと考えていることが挙げられるでしょう。
仮に基礎的な学力が無いまま不登校になってしまった場合は、現在の学年より少し下がったところから教えてくれます。
また、不登校だけどより上の学力を目指したいと考えている場合はレベルの高い指導を依頼してもいいと思います。
さらに、勉強面以外でも「家族以外の人とコミュニケーションを取る機会がある」というのは大きなメリット。
普段は親としか接しないという環境だと、いざ復学・社会復帰した場合に対人関係で苦労することがあるかもしれません。
家庭教師の年齢も様々ですから、少し年上のお兄さん・お姉さんのような人がいいのか、親御さん世代くらいの人がいいのかなどを検討することもできるでしょう。
様々なタイプの不登校児童を見てきた経験から、きっとお子さんにぴったりな指導方法を用いて接してくれる家庭教師がいるはずです。
「自宅という安全地帯で学習できるのがメリット」と述べましたが、少し気をつけないといけないのは「安全地帯に他人が入ってきている」という事実。
気持ち的にまだ人を受け入れられる状況でないのに家庭教師と契約してしまうと、せっかくの安全地帯に「侵入者がいる」という気持ちになってしまうかもしれません。
そういった意味でも、
になるまでは、焦って物事を進めないよう注意しましょう。
この記事は、不登校期間中の勉強は家庭教師を検討すると良いという趣旨で書いてきました。
本文中でも述べましたが、家庭教師は不登校の子どもを指導した実績があるという場合が多く、学力の維持・向上という目的においてかなり有効な選択肢といえます。
1つ注意したいのは、契約する家庭教師は子どもとの相性を重視した方がいいかもしれないということです。
これは不登校児童でなくても同じですが、家庭教師による指導はマンツーマンでのやりとりが基本となる以上、性格などの相性面がかなり大切です。
「気が合う人」となら狭い空間に一緒にいてもいいでしょうが、反対の相性の人と一定時間一緒にいるのは耐えられないかもしれません。
この辺りをよく見て感じて確認し、その上で家庭教師と契約するのがおすすめです。
多くの家庭教師とは「体験授業」などもできますので、よく検討してみてくださいね。
教育相談の窓口では、発達の相談や学習の相談、非行や引きこもり、不登校、いじめのご相談等子ども達に関することは無料で相談可能です。
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