スマホには「フィルタリング」という機能がある事をご存知でしょうか?
これは未成年がスマホを使用する際に設定するもので、主に「未成年を保護するため」に使われるものです。
「言葉だけは聞いたことがあるけど内容はよくわからない」という方のために、この記事でスマートフォンのフィルタリングについて解説いたします。
これからスマホを持つ年齢はどんどん若年化していくかもしれません。
所有を許可する大人の方も、子どもを守るための知識を身につけておきましょう!
この記事の目次
フィルタリングとは、有害・不適切なサイトやアプリの利用などを制限できる機能のこと。
2018年2月に施行された「青少年インターネット環境整備法」により、18歳未満の方が契約する場合には利用するよう義務付けられました。
これにより、未成年が知らず知らずのうちにインターネットの被害に遭うことがないよう、未然に防げる可能性が高まりました。
もちろんやり方によって防ぎようのないこともあるので完璧ではありませんが、かなりの効果を期待できます。
ただしあくまで契約者が未成年であった場合にのみ適用されるので、親の名義で契約すると親(成人)の所有物となり、その義務はなくなってしまいます。
(もちろん設定自体はできます)
警察庁のデータによると、インターネットでのトラブルに遭った児童の約9割はmノンフィルタリングの状態(フィルタリング設定無し)だったそうです。
また、アクセスの手段は圧倒的にスマホからが多いことからも、フィルタリングの重要さがわかります。
※警察庁のデータより
「令和3年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況について」
(クリックで移動します)
結果論で「もしも」の話ですが、フィルタリング設定をしっかりやっていれば、防げていた被害も多かったのではないでしょうか。
一口に「フィルタリング」と言っても、内容は多岐にわたります。
フィルタリングの設定でできることは、例えば以下のような内容です。
これだけで全て防げるわけではありませんが、気になる項目はほとんど入っていると思います。
これは実話ですが、過去に子どもがアプリに親名義のクレジットカードで課金をして10万円以上もの請求が来たという例もあります。
5番目の「有料アプリの購入や課金の制限」をしていれば避けられた事案かもしれませんね。
フィルタリングの設定をするには、
と3つのフィルタリングが必要です。
文字だけ見ても「どういう意味?」と思う方は、無理せず携帯電話会社の窓口などにお任せしましょう。
ある程度インターネットやITの心得がある方なら大丈夫と思いますが、設定できていると思い込んで実はできていないケースもあります。
例えば携帯電話は解約済みで、今は家の中でWi-Fiのみで使用していた場合。
携帯電話会社の電波は受信できないのでフィルタリングの必要はないと思っていても、Wi-Fi(無線LAN)でのフィルタリングとアプリ用のフィルタリングは必要になります。
この辺りの違いがわかっていれば大丈夫ですが、気になる方は専門のスタッフにお任せしましょう。
この記事ではスマホのフィルタリング機能について触れてきました。
フィルタリングの設定をしていれば全てを防げるわけではないものの、かなりの部分で守られるのは間違いありません。
警察庁のデータからも、インターネット被害の9割がノンフィルタリングであることがわかっていますので、まずはそこを押さえることが重要ですね。
フィルターの強度は設定できるので、子どもの年齢が上がってきたり、スマホやネットに詳しくなるにつれ、少しずつ調整していくと良いと思います。
ずっとスマホを使わないというのは難しいでしょうから、防衛手段を身につけて、上手に付き合っていけるようにしていきましょう。